head_img
クオレ総合サイトTOP > クーリングオフ・解約サイトHOME > 家庭教師の事例(相談・解約分)

家庭教師の事例(相談・解約分)

家庭教師は、授業や指導といった役務部分というより、むしろ教材を売る方こそメインと感じられるような業者について解約を希望される方が多いようです。

鹿児島県F社のケース(家庭教師)/被害者:30歳代女性

当事務所はクーリング・オフ、中途解約等について、電話相談を無料にて承ります。1人で悩まずお気軽にどうぞ。
※ まずはこちらからご相談ください。


鹿児島県F社のケース(家庭教師)/被害者:30歳代女性

春頃、F社から、家庭教師派遣を勧誘する旨の電話がありました。私は特に何かを申込をしたわけではなく、突然の電話でした。

私は、ちょうど、高校生の娘に英語の家庭教師をつけたいと考えていたため、「高校生の英語の講師を探しています」と伝えました。男性より、志望校はどこかと質問され、私は娘の志望校・志望学部を答えました。男性は「今までにうちの講師が教えた生徒さんで、最初は偏差値がかなり低かったのに頑張って○大の○ 学部に合格した例がありますよ」と答えました。私は、「でしたら、お話だけでも聞いてみたいのですが」と告げると、男性は「訪問日は改めて連絡します」と答えました。この電話は30分~40分くらいでした。

数日後、F社の販売員であるMから電話があり、訪問日を決めました。なお、電話の際にも教材の話は全くなく、私はあくまで英語の家庭教師派遣だけについて説明をうけるつもりでした。

その数日後、販売員のMという人当りの良い感じがする、30代半ばくらいの男性と若い女性の2名が自宅に訪れました。この日、高校生の娘は不在でした。

私は初めにMに「高校生の英語を教えてくださる先生を探しています」と伝えました。Mは、高校生の娘の志望校を私に質問し、「高校2年からうちの講師が指導した生徒さんで偏差値がグングン上がって見事○大の○学部に合格しました」と具体例を挙げ、「娘さんも間違いなく成績が上がって合格しますよ」と、非常に自身ありげに説明しました。

私は、英語の家庭教師の先生を紹介してもらえると思っていましたが、Mは、ここで高校生の娘に関しての話は打ち切り、目的の家庭教師派遣についての話には一切触れないまま、続けて中学生の娘の話に話題を切り替えました。その日は、中学生の娘同席していました。

Mは、「こちらのお嬢さんも一緒に講師が教えることが出来ますので、是非に」と、派遣される家庭教師は高校生の娘に英語を教えながら、中学生の娘の指導もできるかのような話をしました。また、「講師はたくさんいるので先生を変える、或いは理系の先生を増やすことも可能だ」との説明もありました。

そして、Mは同席していた娘の学力をみると告げ、娘に苦手な教科は何かと尋ねました。娘は数学が苦手と答えると、Mは簡単な数学の問題を娘に解くように促しました。式を作って計算をするという数学の文章問題で、1問だけでした。2~3分経っても娘が式を作れず、解けずにいたところ、Mはヒントを与えました。そして、解答を解説し、「こうやって、きちんと教えてあげれば絶対に出来るんだ」「まだまだ勉強が出来るようになるのだから、させないのはもったいない」と続けました。

さらにMは、娘がすぐに問題を解けなかったからか、最低レベルの公立高校への合格する可能性について、今の状況ではなかなか難しいと告げ、「けれども当社の教材を使い、先生の指導の下、絶対に成績が上がります。必ずこの近辺の進学校に合格できます」と、軽い感じで教材の購入を勧めてきました。

事実、中学生の娘も数学と英語の成績に悩んでいました。中学生の娘への家庭教師派遣を申込む予定ではなかったものの、Mより、「料金も大した差はありません」「それほど金額に差は出ない」との説明があり、私は高校の娘への家庭教師による英語の指導をメインとして、そのついでに同じ講師が中学生の娘にも指導することをお願いすることにしました。なお、この時点ではまだ教材を購入するとの話は何もしていなかったため、Mの言う「料金」とは、F社に支払う「家庭教師の派遣料」と解釈していました。

Mは、中学生の教材の他に、娘の学力では、いきなり中学生の教材を使うよりも算数は小学生の復習からしなければならないと説明しました。そして「小学生用の算数の教材もどうしても必要だ」と続けました。私はいまさら娘に小学生用算数の教材がどうしても必要だとは思えないと返すと、Mは「小学生の内容がわかっていないから中学生の問題が解けない。いきなり中学生の問題を解かせても解ける訳がない。なので 小学生の復習からやらなければならない」と答えました。

さらに、Mは、「5教科(国語、英語、数学、社会、理科)以外の4教科(実技である美術、音楽、家庭、技術)も講師が教える。その為に、こちらもどうしてもこの教材も必要です」と、全部で9科目についての教材購入を勧め、内容を契約書に書き入れてゆきました。購入する教材を全て、講師が授業に使うとのだということでした。

中学1年のものからやり直すにしてもそんな娘が使うには多すぎると感じたため、私は、「そんなにたくさんの教材を勉強する時間は無いと思いますので、教材を減らしたい」と小学生用の教材と実技4教科に関する教材を減らしたいと切り出しました。すると、Mは、「この教材が全部揃っていないと家庭教師の派遣はできないし、また、派遣したとしても教材がなければ講師が教えることが出来ません」と、教材購入の必要性を強調し返してきました。

そして、何度も「ここのお子さんは恵まれてますよねぇ」「私立高校に通われて、塾や家庭教師にまでお金を出せる家庭は少ない」と連呼しつつ、Mは、教材代の計算をし、契約書に内容を書き込みました。

全部の書面を書き終えると、クレジット申込書を私に呈示し、クレジットの支払い合計額、月々の支払い額、ボーナス時の加算額等の説明をしました。高校生の娘に対して英語を指導するとの約束でしたが、契約書には、高校生の娘のために家庭教師派遣を契約した旨の記載はなく、教材しか購入していないことになっていました。

さらに、学習塾との金額の比較をし、「塾に通うよりもかなりお安いです。これだけの金額で済みます」「これで塾に通わせるよりも家庭教師の方がすっとお安いのがお分かり頂けると思います」と説明しました。

家庭教師が高校生の娘に対しても英語を指導しつつ、平行して、中学生の娘に、合計9教科の教材や小学生用の教材を使いながら、講師が派遣される契約期間内に果たして本当に指導できるのだろうか?という疑問を持ち、そのことをMに尋ねると、「それも全て指導しますし、絶対に成績が上がりますよ。」と、教える教科全部で絶対に成績が上がると断言しました。

私は各書類にサインしました。家庭教師の派遣は1年間でした。すると、「これだけの金額で済みます」と事前説明していたにも関わらず、「先生にも別途に指導料金と交通費を支払っていただく」「講師に直接払うお金だ」と告げ、私がサインする前には記入していなかった講師に直接支払う指導料・交通費に関する内容を書込み始めました。契約書を書く前に講師に別途にも支払う金銭があるという話もなく、私はこれを大変不満に思いました。

契約締結の際、クーリング・オフの説明は受けておりませんが、私はクーリング・オフを行使する事も既に頭にありました。しかし、どうしても高校生の娘に英語の家庭教師をつけてあげたくて、一度だけでも授業を受けさせてみてからにしようと思い、1週間以内に一度来てもらえるよう頼んでみました。Mは一週間以内には講師を派遣すると答えました。娘に講義についての感想も聞きつつ、場合によってはクーリング・オフも検討しようと考えていました。

数日後、Mより、担当する講師が決まり、講師が派遣される予定日を告げられましたが、直前になり、都合が悪くなったため派遣できないとの連絡がありました。苦情を告げると、最初に予定していた講師よりももっと良い講師を派遣するとMは謝罪し、「また数日うちには連絡しますから、もう少しお待ちください」と告げると電話を切りました。結局、クーリング・オフ期間内に授業を受けることはできませんでした。

直後、教材が自宅に届きました。教材を確認してみると、小学生用の教材は算数のみならず、話には全く話になかった国語、社会、理科のものも含まれていました。契約書類には科目の内訳に関する記載もなかったため、私は驚きました。私は電話でMに「算数だけではなかったのですか?」と苦情を言うと、「セットになっているから算数だけというのが出来ない」との回答でした。

講師派遣も予定が二転三転し、結局、講師が初めて派遣されたのは、契約から1ヶ月半も過ぎた頃になりました。

その後、派遣された講師は高校生の娘に英語の講義はしていました。しかし使用した教材は1冊のみでした。さらに、半年以上が経過した頃、中学生の娘に、「教材はどのくらい使っているの?」と聞いたところ、全く手をつけていないものが大半である事が分かりました。目的だった算数の教材も「難しすぎる」と、別の教材で授業は進められており、それを差し引いても、そもそも、週に一度しか教えに来ていないのに、これだけの教材を1年の契約期間内に教えるということは、はじめから到底不可能な量だったことは明らかとなりました。

私は、F社に連絡し、教材がほとんど使われていない事実を指摘し、解約して、使っていない教材の返品・払い戻しは出来ないのか訊ねました。すると、「担当が違う」等、たらい回しされると、「派遣した講師が教えていないことに問題があり、売った側は悪くない。必ず指導するようになっている、講師が教えていないのが悪い」と回答されました。私は更に不満を述べると、業者は解約には応じると答えましたが、返金額等の条件ついては納得がいきませんでした。

徳田さんのコメント

この方が購入した教材郡は「この教材が全部揃っていないと家庭教師の派遣はできない」と説明していることから、いわゆる「関連商品」であることは疑いがありません。

実際に購入した書籍は26冊でしたが、最後まで使いきったものは1冊たりともなく、50ページ以上使用されたものでもわずか2冊のみで、残りは未使用か、使用したといっても数十ページ程度という使用状況でした。「いやはや、売り過ぎやろ!?」と呆れたことを覚えていますが、ここまで来れば、もはや家庭教師派遣がメインではなく、教材を売りつけるほうがメインだったのは明かです。

加えて、家庭教師が派遣される期間内では到底使いきれる量ではなかったわけですので、「過量販売」に該当しましょう。

業者側は「派遣した講師が教えていないことに問題があり、売った側は悪くない」等、言い訳したようですが、教材の使用状況を鑑みれば、もはや、家庭教師の責任といえる範疇のものであろうはずもなく、指導のペースや指導期間を全く度外視し、単に過大な量の教材を販売しただけであるとしか解釈しようがありません。

契約期間内における指導において、使用しきれようはずがないのに、必要だから等と称する行為は、「商品の必要数量」に関する不実の告知になります。また、講師に支払うべき指導料及び交通費の負担があることを秘し、あえてこれらを記載していない契約書面を呈示し、「これだけの金額で済む」と事前説明していますが、これも同様に「役務の対価」に関する不実の告知及び事実不告知に該当し得ます。

さらに「セットになっているから算数だけというのが出来ない」ということを秘した行為は、「商品の内容」に関する事実不告知に該当しましょう。

これら違反行為は、特商法第70条1号により3年以下の懲役又は300万円以下の罰金が科されるほか、行政処分の対象とされている「非行」と法律上位置づけられているところです。もちろん、中途解約でも処理はできますが、これら家庭教師提供役務契約に関連商品購入申込契約は特商法第49条の2第1項の規定により取消しうると解されます。

これら役務に関する本体契約と関連商品購入契約は、本来一緒に取消すことが求められますが、家庭教師の役務部分はご本人も満足していたようですし、特に問題はなかったようですので、関連商品購入契約のみ特商法第9条の2の規定により取消す・・・という作戦を採りました。この取引は訪問販売でもありますから、訪問販売に関する特商法第9条の3の規定も重ねて適用があります。

なお、平成21年12月1日から、改正特商法が施行されていますが、この改正では、いわゆる「過量販売」や「次々販売」があったときにも契約の解除ができるという新規定も盛り込まれています(9条の2)。その行使期間は契約締結の時から1年となっています。この案件を処理した時点ではまだ改正法は施行されていませんでしたが、現在では同規定により解除権を行使できます。

メールはこちらから今すぐ!


ページトップに戻る


お問い合わせは今すぐに!
電話番号 03-6231-3926
メールフォーム こちらからどうぞ!
直通メール cuoreoffice@nifty.com


免責条項

当サイトに掲載する情報については細心の注意を払って掲載しておりますが、その内容の正確性、安全性等については保証いたしかねます。掲載情報により利用者が下した判断並びに行動により生じた結果については、当事務所はその責任を負うものではありませんのであらかじめご了承ください。


ページトップに戻る